宿題

「宿題に4時間もかかります」

「音読に2時間も必要です」

 

こんなことが本当にあるのか?、と思われるかもしれませんが、大学病院や小児科の発達外来で私はそんな相談に対応することがありました。

宿題が子どもにとって苦痛になっている、教える側の親にとってもイライラの原因になっている、そんなことがあります。

 

私は、「何のために宿題をするのか」、「宿題の効果は何か?」ということをいつも考えます。子どもにとっても、親にとっても、メンタルヘルスの害になるような宿題は、負の効果を生み出すだけです。

 

子どもの知的発達水準、認知特性、手先の動き、課題への集中時間、客観的に子どもの能力を見極めたうえで、「できる・できた」を実感できるような学習課題の設定が必要であると考えます。

 

「みんなと同じ宿題」に取り組むことも良いですが、今、必要な力を見極め、子どもの力に応じた課題設定をすることが一番大切であると思います。

 

「学ぶことが苦痛」ではなく、「学ぶことが楽しい」と感じられるように、子ども達をサポートしたいと思っています。