かかりつけの小児科

小児科と書きましたが、耳鼻咽喉科と歯科も追加することにしましょう。

発達障害の子どもを病院に連れていく、保護者の方もご苦労された体験をお持ちかもしれませんね。

 

小児科での「予防接種」、耳鼻咽喉科での「耳や鼻、喉の処置」、歯科での「虫歯治療」、子どもにとって苦痛を伴う処置や何をされるか分からない「見通しを持つことができない状況」では、時としてパニックになってしまうこともあるかもしれません。

 

そのような場面で生じる最悪の出来事は、

「親がしっかりしていないから、こんなことになる!」

「しつけができていないから、ダメじゃないの!」

「もう少し、親御さんがしっかりしてください!」

と言われることです。

治療が必要な状況であるのに、病院から足が遠のいてしまう、そんなことが起きてしまうかもしれません。

 

医師国家試験の過去問題を振り返ると、発達障害に関する出題は見られます。大学によっては、医学教育の中で発達障害について講義の中で取り上げています。私が徳島大学医学部に勤務していた頃は、医学部5年生の学生に発達障害の講義を行っていました。

 

医師、看護師など医療に関わる専門家が、発達障害について正しい理解を持ち、子どもの特性に応じた対応ができると良いのですが、実際は上記の通り難しい現実があります。

 

私は、親子が安心して受診できる「小児科」、「耳鼻咽喉科」、「歯科」を見つけることが大切であると考えています。保護者のネットワークの中で情報を得たり、子どもを担当していただいている専門家に相談しても良いかもしれません。

 

特に信頼できるかかりつけの小児科医を持っていると、そこから他科を紹介してもらえることもあります。

 

病気になった時に慌てないためにも、信頼できる医師、医療機関を見つけておきましょう。