18歳から・・・

放課後等デイサービスは、いつまで利用できるか?

 

基本は、18歳の3月31日、高校や支援学校高等部の在籍が終わるまで、です。高校を留年するなど学校在籍期間が延び、以後も福祉の支援が必要な場合は20歳まで延長することは可能です。

 

多くの方は、学校を卒業する18歳の春、放課後等デイサービスの利用を終え、進学、就労、福祉事業所の利用と新しい活動の場へ進むことになります。

 

当センターに通所し高校を卒業された方は、大学、専門学校、県立高等産業技術学校へ進学される方が多いです。

総合支援学校高等部を卒業された方は、就労A型、就労B型事業所を利用されている方が多いです。

 

放課後等デイサービスの多くの事業所は、午後5時すぎまでサービス提供されていると思います。

しかし、就労系の障害福祉サービス事業所の多くは、午後3時ごろまでのサービス提供になっています。さあ、午後3時以降の時間をどう過ごすか、という課題が出てくるのです。あるいは、週末は家庭でどのように対応するか。

 

私は、家庭で過ごすことができる力、大切だと思っています。「放課後等デイで預かってもらえばいい!」、本当にこれで良いのでしょうか? 18歳以降のことを考えた時、放課後等デイを使いながらも、家庭で過ごす力を育てるような関わりが必要だと思います。一人で留守番できるスキルを育てること、一人で楽しむことができる活動を持つこと、これは親子で取り組むことです。

 

時々、「放課後等デイサービスが、子どもの自立の力を削いでいるのではないか?」と思うことがあります。家庭や地域の中で過ごすことができる力を育てないまま18歳を迎えてしまうと、結局のところ、本人と家族が困ることになるのです。

 

「そんなこと言われても仕事があるのに!」と言われるかもしれませんが、将来を見据えて家庭で取り組むべきことがあります。福祉サービスがすべてを担うことはできません。

 

親亡きあと、子どもが安心して暮らすことができるためにも、家庭での取り組み、大切にしてみませんか。